子供の頃、
缶蹴りやビー玉や鬼ごっこなど外で遊ぶことが多かったが、野菊やタンポポなどを使った遊びをしたことは無く、その花たちを摘んで何かしたわけでも無い。
その花たちを特段意識していたわけではなく、ただ遊んでいる傍らに咲いていただけなのだ。
なのに、
晩秋の少し冷たい風の中、弱くなった陽射しにゆらゆらと揺れているこの花たちの姿を見ていると、あの日の事をありありと思い出させてくれる。
きっと、
記憶とは頭だけでするわけで無く、五官や身体全体がするもの。
その時々に吹く風を身体は記憶しているのだと思う。
風の記憶。
記憶とは、不思議なものである。
f/1.2 の真骨頂。合焦部分以外は爆ボケです。
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