冬、庭の山茶花が花をつけています。
1月に入り積もった雪が根雪となり、今はもう大寒。
真冬にもかかわらずきれいな花を咲かせる山茶花は、彩りの無い季節の希望の灯火のようです。
『サザンカ』と聞くと私は直ぐに童謡『たきび』を口ずさんでしまいます。
さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
しもやけ おててが もうかゆい
(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)
これは2番の歌詞ですが、最後のフレーズ「しもやけ おててが もうかゆい」を、私は1番の歌詞「きたかぜぴいぷう ふいている」に入れ替えて唄ってしまいます。(^^;)
もっとも、最近はこの歌を聴くことがほとんどありません。何故でしょうかね?
多分、「たき火」が最近では見かけなくなったからでしょうか?
地域によっては「焚き火」を条例で禁止しているところも多く、子どもたちに積極的に歌わせないようにしているのかも・・・。
この歌、戦時中も放送禁止だったようです。理由は「たき火は敵機の目標になる。」
戦時中、そして現代、その時代時代で理由は違えども歌うことを止められるこの歌。なんとも不幸な歌ですね。とても口ずさみやすくて親しみがあって、良い歌なんですけどね。
私は多分、サザンカを見るたびにこの歌を一生歌い続けるんだろうと思います。
子どもの頃に覚えた歌は、永遠ですから。
ちなみに、作詞者である「巽 聖歌(たつみ せいか)」さん、本名「野村七蔵(しちぞう)」さんは、岩手県紫波町出身の児童文学者です。